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「曲を作る」と「曲を書く」。サンプリングのHip Hopは「音素材を混ぜる」事だ。
「曲を作る」と「曲を書く」。サンプリングのHip Hopは「音素材を混ぜる」事だ。_a0040371_3371442.jpg11月16日(木)

僕が心から好きなJ-POPSのアーティストは少ない。
wyolicaは高校の時から大好きで、前々からライブに行きたいと思っていた。
先日偶然無料チケットの応募を見つけ、ダメもとで応募したら当たった!念願の夢が叶った。
恵比寿LIQUIDROOMへ行くのは初めてだった。
オープニングアクトのオトナモードというバンドは爽やかで誠実でとても好感が持てた。

その後一度ステージに暗幕が下り、アコースティックギターの音が聴こえてきたので、wyolicaの出番だと確信した。
暗幕が上がり、照明に照らされwyolica登場。
生のazumiちゃんは綺麗すぎで目が眩んだ。それが原因かは分からないけど、実際その日は失神した客が何人かいた。
歌も優しく澄んでいて素晴らしかった。
最初の曲の時、少しボーカルのマイクの音量が小さく感じた。azumiちゃんは「上げて」と指でPAにサインを出していた。
二曲目では逆に少しマイク音量が大きすぎる感じがした。
僕も大好きなMercy Meという曲の途中、良い感じでサビに行く手前、キィーン!!!と強烈なハウリングが起きた。
あまりにも長いハウリングだったため、演奏が止まってしまった。
すると、azumiちゃんはすぐにお客さんに対し、「耳大丈夫?」と気遣い、その後「もう一回やっか!」と少し男言葉のような訛りのような声を出して観客の笑いと拍手を誘った。
その後のMCもおもしろくて何度も笑った。
あんなに綺麗なのに、どこか男っぽいというか、おもしろくて最高だった。
so-toさんのギターも素晴らしかった。
音がほんと綺麗、演奏もうまいし、ノリノリで引っ張っていた。

どの曲も素晴らしかった。特に「さぁいこう」と「ありがとう」が良かった。
通販しようと思ってた本を二階のTowerCAFEで発見!即購入。
この日は超久々にタケルを誘い、一緒に行動した。
なんだか色々懐かしくて、前みたいに笑い合って楽しかった。
タケルがバイト先の阿夫利(AFURI)というラーメン屋に連れてってくれた。
このラーメン屋はラーメンの本とかにもたびたび登場する人気で有名なお店らしく、オススメのゆず塩ラーメンを食べた。今まで食べた美味いラーメンの3本の指に入った。
タケル、店長、色々サービスしてくれてありがとう!
最高な一日だった。。。

11月17日(金)

僕は「曲を作る」という事をしているけど、クラシックや現代音楽作曲家の方々の「曲を書く」という事をしている人達には頭が上がらない。
Hip Hopなどのサンプリング中心の音楽やDJというものはいわば「他の人が作った音素材を混ぜる」という事。
あれで偉そうに音楽を語ったり、作曲家気分になっている人がたまにいて嫌だ。僕はHip Hop大好きですけども。
話を戻し、僕も曲を書いてみたくて、何度かチャレンジをしてみたけど、その作曲方法はいつもの曲作りとは全く違く、何度も納得がいかず挫折していた。
最近曲を書く事への欲求がとても強くて、真剣に取り組んでみた。
以前より驚く程「曲を書く」事に対して楽しさを感じた。
今回はピアノとチェロの曲。
ピアノは弾きながら考えられるけど、チェロの音は頭の中で想像するしかない。
チェロは男声の音に近いから、想像しやすい方だと思う。
ピアノの音にチェロの違った音がミックスされて、新しい和音と響きが合成される。
単純にピアノで半音のぶつかり合う感じは違和感があるけど、ピアノの一音とチェロの一音で半音のぶつかりは嫌じゃなかったりするから難しい。
ピアノで弾いて良い感じでも弦でのアレンジにすると良くなかったりもあるだろう。
とにかく想像力と、色んな音を聴ける耳の集中力が必要。
ピアノの旋律をチェロが受け取ったり補ったり、その逆や、和音の役割部分も変えていく。
和音だけじゃなく、横のつながりも大切。
特にチェロに関してはチェロパートだけ弾いても魅力的でなくては奏者の集中力と曲への気持ちを欠いてしまう。今回は和音の事ばかりで頭がいっぱいで、そこらへんに関してはかなり未熟だと感じた。しかし、横につながりができすぎると、まとまりすぎて、僕の目指す抽象性が損なわれる気がする。
ダイナミクスも考えていく。ピアノは複雑な和音の場合、その和音の中のこの音が最も強く響いてほしいという気もでてくる。とにかく細かい。
そして抽象的な感じを出したくて、響きに重きを置いた結果、変拍子かつ、ritやブレス的な要素もたくさん出てきた。
ふぅ。
1ページぐらいの楽譜が気付いたら削ったり、加えたり、メモなど、修正でいっぱいになった。
今回楽譜に書くという事をした結果、クラシックの作曲家の曲を聴いたり弾いたりすると今まで感じていなかった点を聴いたり、色々気付く。より尊敬が強くなった。
凄すぎる世界だ。
僕は楽譜に書いた曲は初めてなので、ほんとショボショボだけど、これからもこの作曲方法で勉強していきたい。
なによりも紙に対してペンで書いていき出来上がっていく感じがとても楽しい。平面に描いた数々のおたまじゃくしから成るグラフィックが、目に見えない音楽を作るのだから。コンピューターの画面では得られない感触がある。
伝えられるし、再現可能だし、とても機能的です。
実際鳴らしてみるのが楽しみ!

11月18日(土)

ばか騒ぎ飲み。僕だけが裸じゃない。
「普通」を決める要素の一つは"多数"という事だから、あの場では僕が普通じゃないのか?!
そんな事を考えてしまった。楽しかった。

11月19日(日)

MOJOでボブが演奏するという事で聴きに行った。
ボブの曲には物語が付いていたり、違う作曲家の方の作品でもアレンジを加え、分かりやすく楽しく聴けて良かった。ボブはやっぱ凄い。
3年の打楽器の子は日本の作曲家の曲を中心に演奏していて、その中の2人の作曲家の方が来ていた。
こういう事は素晴らしいと思う。
今生きている作曲家の方の作品を若い人達が積極的に演奏し、そこに実際作曲家の方にも来てもらえば、作曲家同士の交流や刺激にもなるし、曲も広めていける。
クラシックもいいけど、今を生きる音をいかに昇華させ、そして住みやすくするかという事も考えなくてはならない。
グールドが今の時代のピアニストが"作曲"を行わなくなった事はとても重大な問題だと言っていた。
昔はピアニストも曲を作っていた。
今回僕も楽譜を書いてみて感じたけど、演奏者も曲を書く事で、曲を書く難しさや尊さ、曲の新たな魅力に気付けると思ったし、昔の音も今の音も平等に音を昇華させたり広げていくという積極的な姿勢が生まれると思う。
曲を書く。
これは音楽をこれからも楽しみたい人はやらなければいけない。
by free_ee_free | 2006-11-20 03:54
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Junya Yanagidaira
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