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再会
9月2日(日)

2年前にある学会に出席した時に知り合ったhさんと久々に会った。
hさんは今まで僕が出会った女性の中で、一番の知性と感性を持つ、僕の憧れの人で、連絡が来た時にはとても嬉しかった。
今回ある雑誌に載せるhさんの研究のために、僕の意見を聞きたいとの事で、僕なんかが何か力になれるのか、非常に不安ではあったけれど、少しでも力になれるならと協力させてもらった。
hさんは2年前と変わらず素敵な笑顔で、まず安心した。
時間を忘れて語り合った。きっと3,4時間くらい話していたと思う。
僕が日々もやもや漠然と考えている音楽に対する考えを話していて、頭の中でまとまってきた。僕の方がむしろ助けてもらったような感覚だった。
hさんは本当に人から何かを引き出したり、モチベーションを上げるのがうまい。
僕が10言った後にhさんが言う1の方が、僕の意見よりも100倍でやっぱり僕はバカだと思った。

最近ではエンドユーザ向けの音楽ソフトがたくさんあって、誰もが簡単に音楽を作り出している。既存のものを変化させて自分好みのものを作り出すような行為も多い。
hさんが関わっている開発の一つにその手のものの僕が思う究極のもの(詳細はもちろん書けない)があって、その話も聞けた。
僕はコラージュ的な手法が増えるのは危険だといつも感じている。
絵画のように一からimageを作りあげていくのは非常に難しい事だが、写真のように、被写体の力を借りて一瞬でimageを作り出すのは簡単に感じる。(もちろん写真は写真にしかない美学があって、写真家の人達を尊敬しているけど)
音楽でいえば、音楽を一から作り出すのはとても難しい。けれどサンプリングを始め既存のものを組み合わせて作りだすのは簡単。
コラージュはそれはそれでとても素晴らしい文化だと思うが、やはり一からのオリジナルと同等に立つ事は違うと思う。
写真は被写体に感謝するべきだし、DJはオリジナルの曲に感謝するべきだし、それと同じように絵描きは筆に感謝し、ピアニストはピアノに感謝すべきだ。
僕は音楽を作るようになってから、もちろんクラシックの作曲家や、作曲を本格的に勉強した人達の足もとにも及ばないが、その方達のする作曲がいかに凄い事なのかは分かる気がして、ピアノも今までとは違った重みを感じながら弾いている。
なので、理解し、少しでも近づくという意味では演奏者も絶対に作曲はすべきだと思う。
しかし、話を戻すが、コラージュ的な手法で簡単に音楽を作れるようになるのは、逆に作曲というものを軽く駄目なものにしてしまうのではないかと思ってしまう。
要は最新技術でコラージュ的な方法を提案するのではなく、文化を発展させるためには楽器そのものを与えたり触れ合う機会が大切だと思う。
最新技術により、文化が重く深く発展していくのなら大賛成だが、僕は今の技術に文化の危機感を感じる。

と、長くなったが、最終的にはそういった話から色々な話をする事ができた。
もちろん最新の技術の開発者達は僕なんかよりも深く色々な事を考えているので、僕も期待したい。

いつしかそのカフェは僕の悩み相談室と化していて、hさんという最高のカウンセラーに話を聞いてもらった。
僕の悩みを一掃するような様々な提案をいただいた。やる気がハイパーマックスになった!!
鳥肌が立った。

結局僕の方はhさんの力になれたのかな。。。

hさんとお別れして久々に友だちとゆっくり休日を楽しんだ。
映画のLifeを見に行った。
サーファーの飯島さんは生前からテレビのドキュメントで何回も見た事があって、大好きな人だった。
映画も素晴らしくて、3回も泣いて、エンドロールでも思い出して泣いて、映画館を出てからも喉が詰まって話せない程だった。
ほんとよく泣けた。

その後は初めてお台場に行った。
どこか人工的な波とネオンの絡みが不思議な感じだった。
都会は不思議。

再会_a0040371_0201948.jpg
by free_ee_free | 2007-09-02 00:00
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Junya Yanagidaira
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